8月に入り、お盆経でお檀家様の自宅へお参りに伺っています。本州では棚行とも呼びます。毎年のことですが、拙寺では8月16日午後4時から「盂蘭盆会付施餓鬼供養法要」を管内御寺院様が集まり全檀家様の先祖供養を行います。暑い中に堂内に響き渡る僧侶のお経(真言宗では特に声明)は心に染み渡ります。一時、暑さを忘れお浄土が現れる感すら覚えます。写真はお盆にお檀家様宅へ伺った際にお渡しする「光明(宗派施本)・経木塔婆・記念品」です。経木塔婆はお盆中は供花花瓶に入れて供養の印とし、盆の終わりには送り火として(8月20日)夕刻に縁側や玄関先でご先祖様をお浄土へお送りする際に燃やして戴きます。宗派の施本は現代に合った布教や真言宗のお教えを解りやすく解説しています。記念品の「絵ロウソク」はお盆にお仏壇に灯明として灯りを灯して戴ければ有難いです。今年もコロナ禍のお盆となりましたがお寺では万全の予防策を講じてお盆を過ごしたいと考えています。
先日、お檀家様宅へお参りに伺いました。檀家さん曰く「お寺さんは塔婆書けますよね!家の法事の時には塔婆を何時も書いて持ってきてくれますもの云々」、拙僧「ま~決して上手ではないですが毎年、経木塔婆や6尺塔婆を書きますよ」 また、檀家さん曰く「お寺さん、知ってました実家の住職は塔婆が書けないんですよ・・・」
何かの間違いかと思いますが、塔婆を書くのは真言宗ではゴクゴク当然のことで「悉曇(梵字)」の授業が大学や専修学院で有るくらいですから。他宗といえども塔婆を書く宗派では当たり前の事と思うのですが?
新聞に「おくやみ申し上げます」といったお亡くなりに成られた方の死亡欄なるものが載っている。地方紙では新聞を見て葬儀に来られる方も多いのではないだろうか?拙僧もお檀家さまが目を落とされたときに「枕経」に伺うが、必ず「新聞掲載はさえますか?」と聞く。掲載すると葬儀で弔問者と顔を合わせることが出来るが、掲載しない場合や葬儀終了となると後から自宅に弔問者が来られるからである。最近では、コロナ禍や個人情報の関係で色々な業者からダイレクトメールが来ることから掲載しない遺族が多くなってきた。特に近所付き合いやお世話になった人などは弔問に行きたいのが人情ではないだろうか。
かつて総理大臣を務めた田中角栄氏はこんな語録を残している「新聞で信用できるものが3つある。死亡記事に株の値段、それにテレビの案内欄だ。この3つにウソはない」
良い時代は過ぎてしまったのだろうか。現代ではこの3つすら信憑性を疑う昨今である。
20日盆を迎え、これから秋の収穫時期を迎えます。余市町では昨今ワインブドウの生産が盛んで他の自治体からの移住者が増加しています。五穀豊穣祈願は真言宗では古来より盛んに行われてきました。今のところ順調な作況指数が示されています。実り多き秋の収穫期を願うばかりです。
パソコンが8月15日にバグってしまい復旧に3日程かかりました。
本日、発注していた護摩釜にそれぞれの願意に合わせて乗せる鋳物が届きました。写真の鋳物は増益(裕福になる願意)延命(寿命を延ばす)ための方型です。あと3つ他のも造りましたがご覧に入れられないのが残念です。これからの護摩行に日々使う予定です。 南無大日大聖不動尊
以前に修繕工事が始まった交通安全祈願堂(来堂)の工事が無事に終了しました。昨日は、護摩行を修して工事関係者のお礼を兼ねたお札を加持致しました。工事に携わった関係者の皆様に深謝申し上げます。 至心合掌
真言宗では告別式に故人に引導を渡します。特に豊山派では「引導」を渡す際には洒水(加持した水:加持水)で道場(時には其の会場)を清め、五鈷杵により一子相伝の「血脈」を授け「戒名」を授与致します。また、密厳浄土(真言宗で伝承されるお浄土)に往生するために「光明破地獄曼荼羅」を臨終の際に面布の上にお掛けします。
Copyright (C) mitsugonji. All Rights Reserved.