今年もお盆が過ぎ、北海道にも秋の訪れが近づいて来ました。お盆の最中、早朝にテレビをふとつけると神奈川県小田原市にある障がい者が働く会社(株)リンクラインの様子が放映されていました。一生懸命に働く障がい者達の仕事に打ち込む姿に心打たれ乍ら見ていました。難しい細工を凝らした石鹸造りは職人技かと思うほど素晴らしい出来映えでした。
一人の障がい者が言った言葉に胸が締め付けられました「両親が居ますが何れは両親も居なくなります。その時の為に少しずつ貯金もしています」
今年も拙寺にそれぞれの事情を抱えたお檀家さんが来寺されました。中にはお金が無い等々、何とも言い訳とも取れない言葉や心許ない事を言われる方も居ました。拙僧の至らないところだと反省の毎日です。しかしながら障がいを持つ女性が両親の為(葬儀や供養・・・)に貯金をしている事を考えるとき、健常者が自分を生んでくれた両親への思いを少しだけでも感じて貰いたいと感じる言葉でした。
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