今日は今年の中秋の名月です。拙僧が朝に起きて直ぐに行うことは、「阿字観」です。早朝のまだ、薄暗い中に月に蓮華が描かれ、梵字の「阿」が書かれています。燈明に阿字が浮かび上がり「名香」(拙僧は別伝 曼殊香を使用)が漂う一時、娑婆の雑踏を一瞬ですが忘れられ自己を見つめ、仏を感じ、瞑想により「世界と自分はひとつである」ことを実感出来ます。古来より月に人々は願いを寄せたように、真言宗では身近に月の中へ「阿」(大日如来)を感じる瞑想法があります。朝の自行です。
Copyright (C) mitsugonji. All Rights Reserved.