拙寺の鎮守様である白髭稲荷大明神様のお社に一面器と五枯を平成年号最後となる師走一日にお供えし荘厳を整えました。真言宗と稲荷明神とは深い関係があります。高野山を開創した弘法大師空海は白髭稲荷大明神のお導きで今の高野山があります。来年、普く人々に幸せが灌がれますよう祈念し鎮供・読経申し上げました。
拙寺の納骨堂へ登る階段と手すりです。檀家様に今は亡き板東さんという檀家さんが居ました。月参りに伺うと「和尚さん、納骨堂にお参りに行ったとき手すりが在ると楽なので・・・」と言われました。早速、親戚の義兄の会社にお願いして立派な「手すり」を設置してくれました。後日、板東さんのところへ月参りに行ったところ「和尚さん、手すり有り難うございます。楽になりました。ところでお幾ら掛かりましたか。私が出しますので」との思いがけない言葉に「かあさん、お陰様で納骨堂へ行くお年寄りが随分と楽になりました。板東さんが言ってくれなければお寺でも気づきませんでした。ありがとう、かあさん」と、言って浄財は戴きませんでした。今日は先立たれたご主人様の月命日です。
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